マドラスシチー(マドラエアT) 第4戦


3戦を消化するも完全なスピード不足でどうしようもない状態。

最初から期待は皆無だったが、今も僅かな期待もない。

いつまで引っ張るのか。

しかし、地獄の果てまでとことんお供するぞ。


前走は初めて他馬に先着と言っても、友駿御用達の低迷嶋田功厩舎の馬を1頭交わしただけ。

距離短縮もなんの効果もなし。


3月5日 中山1R 3歳未勝利 ダート1200mに出走!!

ついに追い切りの良い動きそのままに5頭を交わす!!

11着/15番人気。

走破時計も初めてなんとか見れる時計。

ついに俺の居場所がみつかった。

レース回顧と時計の分析を掲載。


なお、このレースで新人の嶋田純次騎手が初騎乗初勝利を達成。


(2011年3月8日完結)

2011年2月20日作成
これ以降は2月24日に作成

これ以降は2月24日に作成

●気になる出馬想定表(2月27日 中山3R)

出馬想定表 2月27日 中山3R 3歳未勝利 ダート1800m フルゲート16頭 想定数17頭
馬名 前走騎手 前走 過去着順 追い切り
アイソーザライト
アラビアンザサン
キリマンジャロ
ケイアイカミノコエ
ザキャッチ
シシフンジン
シルクスペンサー
シンワコクオウ
ダイコウヒョウ
トウカイチャーム
ヒラボクラッキー
フォレストリーダー
マドラスシチー
マルターズグロウヴ
メジロビシャモン
レッドジョーカー
ワスカラン

●中山ダート1800mコース解説

 スタート地点はスタンド前の直線入り口。1コーナーまで十分距離があるので、枠順の有利・不利はあまりないが、逃げ・先行でレースを進めたい馬にとっては、内枠の方がありがたい。
 中山のダートコースは一般的に砂が重く、走破時計がかかる馬場でパワー型の馬が活躍しやすい。特に冬場は非常に時計がかかる。速い持ち時計よりも、コース適性重視。
 切れのある差し馬よりも、簡単にバテない先行馬を狙うのがセオリー。
 最後に急坂があるのでラスト1ハロンの時計がグッとかかるが、差し馬同士ではなかなか決まらない。
 ペース次第であるが、穴を狙うならば人気薄の馬の前残り。
 一方、雨が降って脚抜きのいい馬場になると、極端な脚質の馬の台頭が。行った行ったの展開や、外からの追い込み、マクリの馬が飛んでくる。
有利な枠順 内枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント コース・馬場適性、展開
種牡馬ベスト サンデーサイレンス、ブライアンズタイム、アフリート
連対騎手ベスト 武豊、横山典弘、柴田善臣、ペリエ、後藤浩輝
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分57秒7 1分57秒8 1分57秒2 1分58秒8
2歳未勝利 1分57秒6 1分57秒0 1分56秒9 1分57秒1
2歳500万 1分55秒8 1分53秒3
3歳新馬 1分57秒8 1分57秒2 1分56秒1 1分56秒7
3歳未出走 1分57秒0 1分57秒0 1分55秒9 1分56秒5
3歳未勝利 1分57秒1 1分56秒4 1分55秒6 1分56秒0
3歳500万 1分55秒4 1分54秒6 1分54秒5 1分54秒4
古馬500万 1分55秒1 1分54秒8 1分53秒8 1分54秒0
古馬1000万 1分54秒1 1分53秒9 1分52秒8 1分53秒2
古馬1600万 1分53秒0 1分52秒6 1分52秒1 1分52秒3
古馬オープン 1分52秒3 1分52秒5 1分51秒1

●今週(2月27日)は出馬せず

 クラブ公式HPで出馬予定リストに記載され、出馬想定表にも名前が載っていたマドラスシチーですが、出馬投票をせずに今週は回避しました。

 そもそも水曜日も木曜日も速い追い切りをしていないことから、最初から除外対象だったので控えたのか、調子が悪く回避したのかのどちらかと思われます。

これ以降は3月2日に作成

●追い切り情報(3月2日更新)

前走前 2月2日 美浦南坂路 良馬場 叩き一杯
1回
助手
4F 53.9
3F 39.3
2F 26.0
1F 12.9



2月20日 美浦南坂路 良馬場 強めに追う
1回
助手
4F 59.3
3F 44.4
2F 29.5
1F 14.2
レオプログレス(古馬1000万下)馬なりを0.3秒先行0.4秒遅れ


2月27日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 57.1
3F 41.4
2F 27.2
1F 13.5


3月2日 美浦南坂路 稍重馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 52.5
3F 38.1
2F 24.9
1F 12.4
 2月20日、15−15で追い切られました。毎度同じような調整ですね。なんの変化もなく次走も期待できそうになりません。

 2月27日、いつもの坂路一本の追い切りですが、動きも相変わらずですね。

 3月2日、・・・!?自己ベストに匹敵するなかなか良い時計を計時しました。終いまでしっかりと伸びていますし、助手さん騎乗でこの動きはここ2戦前よりも確実に良いですねぇ。これでいてまだ馬体が絞り切れていないようですが、ほんの少し期待度がアップしました。
 私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。今回は相手も弱そうですし、大きいことは言えませんが、いつも以上を期待します。

●気になる出馬想定表(3月5日 中山1R)

出馬想定表 3月5日 中山1R 3歳未勝利 ダート1200m フルゲート16頭 想定数17頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
カシマホクト
キングメーカー 村田一誠
クリスタリン
グランドジョラス 水野貴史
ゲーテッドゾロア
コスモテロメア 中谷雄太
ゴールドスマイル
ゴガツノカゼ 江田照男
ティルトウイング 内田博幸
プットオンザリッツ 松岡正海
プレチェス 石橋脩
ベルモントメッシ 御神本訓史
マキノチェアマン
マドラスシチー
ミケランジェロ 平野優
ミスバイアモン
ワイズアンドクール 嶋田純次

これ以降は3月4日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 3月5日 中山1R 3歳未勝利 ダート1200m フルゲート16頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アブラカタブラ 柴田大知  1/29 未勝利 東京ダ1400 14 10 14
エルクロス 木幡初広  1/30 未勝利 京都ダ1800 13 14 12
キャラウェイ 田中勝春  2/05 新馬 東京ダ1300 10 10
グランドジョラス 水野貴史 12/18 未勝利 阪神ダ1400 11 12
ゴガツノカゼ 江田照男  1/29 未勝利 京都ダ1400 13 16 11 11
コスモロングロード 津村明秀  2/06 未勝利 東京ダ1400 14 13
スマートレモラ 蛯名正義  2/13 新馬 東京ダ1400
ダイメイロード 柴山雄一  1/29 未勝利 東京ダ1400 15 12 16 11
ディアアルジャン 横山和生 11/20 未勝利 東京ダ1600 15 15 12 10
ティルトウイング 内田博幸 12/18 未勝利 阪神芝1400 11 12 11
トップモースト 御神本訓史  2/05 未勝利 東京芝1800 13 16 10 16 14
プレチェス 石橋脩 12/11 未勝利 中山ダ1200
マドラスシチー 菅原隆一  2/05 未勝利 東京ダ1400 15 15 16 11 B−
ミケランジェロ 平野優  2/05 未勝利 小倉ダ1000 10 11 13 14 12
ヨアケ 的場勇人  1/08 未勝利 中山ダ1200 12
ワイズアンドクール 嶋田純次  2/12 未勝利 京都ダ1200 12

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり。

想定段階では笑えるほどの弱面集団でしたが、スマートレモラやヨアケが相手弱しと見て勝ちに来ました。

●中山ダート1200mコース解説

 向正面2コーナー奥の芝の地点からのスタート。芝コースから発馬の上、緩やかながら下り坂を駆け下りて3コーナーに飛び込むため、テンから加速がつきやすい。
 芝の部分を長く通れるため、外枠の方が有利と言われている。確かに実際に7〜8枠の成績は良いのだが、この要因はスタート地点だけの問題ではない。砂を被ったり、揉まれたりしないで先行できる点にもある。内枠の馬でもテンのダッシュ力が速く、すんなりハナを奪うことができれば、そのまま押し切れる。逆に内枠で先行できずに中団以降に置かれると、外から他馬に被せられて苦しくなる。
 ゴール前に急坂はあるものの、基本的には逃げ・先行馬が有利。3〜4コーナーを回り直線入り口で逃げ馬が後続馬を大きく突き放してしまうことも珍しくない。
有利な枠順 外枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント テンのダッシュ力、枠順
種牡馬ベスト サクラバクシンオー、アフリート、アジュディケーティング
連対騎手ベスト ペリエ、横山典弘、武豊、柴田善臣、藤田伸二
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分13秒7 1分13秒6 1分13秒0 1分12秒6
2歳未勝利 1分13秒6 1分13秒3 1分12秒5 1分13秒0
2歳500万 1分12秒2 1分12秒4 1分12秒4
3歳新馬 1分13秒9 1分13秒2 1分13秒2 1分12秒9
3歳未出走 1分13秒5 1分12秒8 1分13秒3 1分12秒9
3歳未勝利 1分13秒5 1分13秒1 1分12秒7 1分12秒8
3歳500万 1分12秒5 1分12秒2 1分11秒8 1分12秒2
古馬500万 1分12秒4 1分12秒2 1分12秒0 1分12秒1
古馬1000万 1分11秒8 1分11秒4 1分11秒1 1分11秒1
古馬1600万 1分10秒9 1分11秒0 1分10秒7 1分10秒0
古馬オープン 1分10秒6 1分10秒0 1分09秒1

●騎手は菅原隆一騎手 ほっさん評価「E」

 菅原隆一騎手(保田一隆厩舎所属)は2010年3月6日にデビューした2年目騎手でここまで同期の中で唯一人勝ち鞍はなく、厳しい状態が続いております。連対率も2.1パーセントとすこぶる低く、本年(2011年)も25戦して3着以内は1度もありません。

 幼少時は子役俳優として数多くのドラマ・映画に出演。中でも映画『釣りバカ日誌』シリーズでは浜崎家の一人息子・鯉太郎役を演じたことがあるほか、『らせん』ではやはり主人公・安藤満男の息子・孝則を演じるなど、重要な役を数多く務めている。

 一方で小学5年生の時から乗馬を始めるなど、並行して騎手を目指す活動も行っていたが、中学1年生の時に父・隆明から「役者か騎手かどちらかにしろ」と選択を迫られたため、将来は騎手の道に進むことに決め、子役からは引退した。

 競馬学校第26期生。2007年にJRAの競馬学校・騎手課程に合格し、2010年2月に卒業して騎手免許を取得した。


 2010年デビューの新人騎手6人の2011年3月4日までの騎乗成績は以下のとおりです。

高倉稜  45勝
川須栄彦 29勝
平野優   8勝
西村太一 8勝
水口優也 3勝
菅原隆一 0勝

 なんとか早く1つ勝って楽になって欲しいですね。

 ほっさん愛馬への騎乗は今回が3回目です。毎度人気通り。あまり減量3キロを生かせていない気がします。もっとも馬の質が悪過ぎることは理解できますが、それでも勝負の世界ですから、結果で応えるしかありません。現状では成績同様期待しづらい騎手と言えます。
 ほっさん愛馬での成績

 2010年10月31日 エンパイアシチー 500万下 福島ダート1700m 15着/14番人気
 2011年 2月 5日 マドラスシチー 3歳未勝利 東京ダート1400m 15着/15番人気

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「波乱含み」


予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
トップモースト
ティルトウイング
コスモロングロード △△ △△
マドラスシチー
ダイメイロード
スマートレモラ
グランドジョラス
エルクロス
ワイズアンドクール △△
ヨアケ
アブラカタブラ
プレチェス △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ヨアケ 3.0
スマートレモラ 3.4
プリチェス 7.0
ワイズアンドクール 8.8
ティルトウイング 9.2
コスモロングロード 11.4
中 略
ディアアルジャン 50倍以上
マドラスシチー 50倍以上
ミケランジェロ 50倍以上



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
マドラスシチー 20 20 10 12


デイリー馬三郎

予想印

◎ スマートレモラ
○ ヨアケ
▲ プレチェス

以下省略

マドラスシチーはもちろん無印

●各陣営のコメント

マドラスシチー

 「順調にケイコを消化して出来はいい。だが、スピード不足が否めない現状だから、今回も・・・。」(平井雄二調教師・デイリー馬三郎)

●ほっさん予想

 ここまで3戦して僅かに低迷を極めている嶋田功厩舎の馬1頭に先着しただけというマドラスシチーに期待はありませんが、今回は笑えるほどの弱面に自身は自己ベストに匹敵する悪くない動きと、いつもよりは若干やれそうな気もします。

 ・・・と言っても良くて数頭交わすのが限界だと思われますが(苦笑)。

 このメンバーで大差のシンガリなら、ここは潔く・・・と言いたいところですが、貸付馬房18頭の平井雄二厩舎が3月3日現在15頭しか登録馬がなく、しかも4頭が放牧に出されていると現状(すなわち馬房が空きまくり!)では、とても貴重な手当の貰えるお馬さんを引退させられるわけもなく、未勝利戦がなくなる9月までは月に1度程度の出走可能になれば即出走という惨めな状態を繰り返すのでしょう。

 ここに馬主の負担などは一切考慮されていません。いや、自分たちの生活の為に考慮出来ないというのが本音でしょう。

これ以降は3月8日に作成

●レース 

 マドラスシチーのスタートは若干遅いのですが、大きく悪い方ではありません。しかし、二の脚が遅く、全く先団に取りつくことができません。結局15番手を追走することになります。鞍上の菅原隆一騎手もかなり押っつけているのですが・・・。

 マドラスシチーは道中もずっと追い通しですが、今回はポツンと最後方にキャラウェイという馬がいます。

 4コーナーでも最内を通りバテて垂れてきた馬を4頭交わしたところがゴール。追い切りの動きの良さをそのままに初めて5頭もの馬に先着しました。上がりも初めて39秒台でした。

 普通なら、ダメダメな内容ですが、ここまで3戦で僅かに先着した馬が低迷・嶋田功厩舎の馬1頭だったマドラスシチーには、物凄い頑張りに見え、なんだか嬉しくなりました。

●時計の評価

 今回のマドラスシチーの走破時計1分14秒9良馬場は、中山ダート1200mの3歳未勝利クラスの過去10年間の平均勝ちタイムが1分13秒5良馬場ですから、勝ち負けには遠いものの、いつものように平均勝ちタイムから3秒も4秒も離されているようなダメダメ時計ではありません。

 初めて少しは見られる時計を計時したと言って良いでしょう。

 しかし、追い切りの動きが抜群で、最高の状態の時でこれですから、これ以上を望むのも厳しいと思います。

●今後の展望

 今回のようなレースを続けることができるのなら、夏の北海道で出走奨励金くらいは手にする時が来るかも知れません。しかし、勝ち負けは99.999パーセント不可能で、キャロットクラブなら、会員の負担を考慮し、速やかに引退というところでしょう。

●最後に

 普通なら、出走奨励金もいただけない11着などなんの嬉しさもないですが、ここまで3戦して、交わしたのが低迷・嶋田功厩舎の馬1頭というあまりにも落ちこぼれのマドラスくんですから、5頭もの他馬を交わして11着に入ったことにはある意味感動すらしています。

 私は長年低迷していた阪神タイガースのファンということもあり、弱いモノには慣れています。むしろ負けて当然、少しでも良いところがあれば嬉しくなります。

 あのマドラスシチーが5頭も交わした。それだけで十分です。


 また、このレースでこの日デビューの新人・嶋田純次騎手が初騎乗初優勝の快挙を達成されました。そこそこ良い馬に乗っていたとはいえ、いろいろとプレッシャーもあるでしょう。しかし、嶋田純次騎手と言えば競馬学校で成績優秀者に贈られるアイルランド大使特別賞の受賞者。かなりやりそうですね。これから我が軍団の馬にも是非とも騎乗して欲しいですね。

 そんなこんなで、いろいろと嬉しいことがあったこのレースでした。


 マドラスシチーに多くを望みません。元々安価な馬の代替馬ですし、最初から勝てなくて当然という馬でした。こうなれば、まぐれでもなんでも出走奨励金の貰える8着以内に残って欲しいですね。それが私のこの馬に求めるささやかな楽しみです。


 頑張れマドラスシチー!!

最後までご愛読ありがとうございました

2011年2月20日作成 24日、28日、3月2日、4日、8日加筆

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マドラスシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2011年 2月 5日 第3戦 3歳未勝利 東京ダ1400m (15着/15番人気)

2011年 1月 8日 第2戦 3歳未勝利 中山ダ1800m (16着/16番人気)

2010年12月12日 デビュー戦 2歳新馬 中山ダ1800m (11着/11番人気)